音声ITスタートアップのVoicy、約1.2億円を調達——ABCドリームベンチャーズ、文化放送、千葉功太郎氏、田端信太郎氏らから

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Voicy のチームメンバー。2018年9月に迎えたサービス開始2周年を記念して。
Image credit: Voicy

気に入ったパーソナリティの声で聞くことができるラジオアプリ「Voicy(ボイシー)」を展開する Voicy は26日、約1.2億円を調達したことを明らかにした。ABCドリームベンチャーズ、文化放送、千葉功太郎氏、田端信太郎氏、名前非開示の個人投資家3名が参加した。これは、同社が先月実施した約7億円の調達と同一ラウンド(ラウンドは不明)。それより前、Voicy は2017年3月(調達額非開示)、2018年2月(調達額2,800万円)に資金調達を実施している。Voicy の累積調達金額は8.5億円超に達したとみられる。

Voicy のチャンネル一覧
Image credit: Voicy

今回の調達先のうち、文化放送とは2017年、Voicy のパーソナリティを対象に、文化放送の新番組の番組アンバサダーのメンバー募集を展開したほか、「文化放送 マスターズインタビュー(The News Masters TOKYO)」、「文化放送働き女子♪のドキドキ裏話(文化放送 働き女子♪パーソナリティ)」でラジオとの番組連携の実績がある。ABC ドリームベンチャーズの親会社である朝日放送とも同様のシナジーが期待されるが詳細は明らかになっていない。

同社では調達した資金を使って、技術組織の増強、新しい音声コンテンツの開発、ブランディングや企画、新しいサービス開発に注力するとしている。これに合わせ、エンジニア、UI/UX デザイナー、VPoE、CxO、コーポレート・スタッフ、セールス、広報などの人材採用を強化する

Voicy
Image credit: Voicy

Voicy は2016年2月、公認会計士でスタートアップ支援を行ってきた緒方憲太郎氏により創業。同年9月、iOS 向けに Voicy をローンチした。2017年3月には TECH LAB PAAK 第7期のデモデイで優勝、その後、Android 版やウェブ版などをリリースし、Amazon Echo(Alexa) や Google Home といったスマートスピーカーでの聴取にも対応した。2018年、中京テレビ放送のアクセラレータ「CHUKYO-TV INNOVATION PROGRAM」初回バッチに採択されており、これが同社との協業や同社からの調達につながったとみられる。

最近ではスポンサーがコンテンツに口出しできない番組スポンサーモデルを提案し、スポンサーとパーソナリティをマッチングを開始。「Voicy ファンマガジン」や「Voicy Journal (ボイシージャーナル)」といった情報発信メディアも立ち上げている。Voicy はユーザ数を明らかにしていないが、2018年だけでユーザ数が30倍以上に伸びたことを明らかにしている。

via PR TIMES

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