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Amazon、2030年に「ゼロカーボン出荷」50%達成を目標に

» 2019年02月19日 10時40分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Amason.comは2月18日(現地時間)、顧客への商品出荷での「ゼロカーボン」(二酸化炭素の排出を実質ゼロに近づけること)を目指すプロジェクト「Shipment Zero」を立ち上げたと発表した。目標達成期日は不明だが、2030年までに50%達成するとしている。

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 同社は、これまでも「Frustration-Free Packaging」イニシアチブや自社コンテナでの輸送などで出荷のカーボンニュートラル化に取り込んできたと説明。電気自動車、航空バイオ燃料、再利用可能包装、再生可能エネルギーなどの採用で、ゼロカーボン出荷への道がようやく見えてきたという。

 この発表の数日前、環境保護団体Greenpeace Internationalがバージニア州のデータセンター群の再生エネルギー利用率についてのレポートを発表し、その中でAmazonのAWSのデータセンターの化石エネルギー利用の高さを非難した。Greenpeaceによると、AWSのバージニア州のデータセンターの再生エネルギー利用率はわずか12%。同州でのIT大手のデータセンターの再生エネルギー利用率は、米Appleが100%、米Facebookは37%、米Microsoftは34%、米Googleは4%という。

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 Amazonは公式ブログでこのレポートには触れておらず、「Amazonは革新的な様々な取り組みによる持続可能性へのコミットメントの歴史を持っている」としている。

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