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日立ソリューションズ、「秘文」のエンドポイント向けセキュリティ機能をクラウドサービスとして提供

 株式会社日立ソリューションズは19日、セキュリティソリューション「秘文シリーズ」のラインアップに、エンドポイント端末向けのセキュリティ機能を提供するクラウドサービス「秘文 Endpoint Protection Service」を追加すると発表した。12月20日より提供開始する。

 秘文 Endpoint Protection Serviceは、機密データの暗号化機能、USBメモリなどのデバイス利用制御、接続先ネットワークの制御(VPNへの強制接続を含む)といった、秘文シリーズで提供されているセキュリティ機能を、Windowsのエンドポイント端末に提供するサービス。

 内部不正防止、ワークスタイル変革でテレワークを行う場合など、あらかじめ用意されたセキュリティ対策メニューからシステム管理者が必要な項目を選択すると、その内容をもとに日立ソリューションズがクライアントソフトウェアを作成する。その後、ソフトウェアをエンドユーザーのPCにインストールすると、目的に応じた秘文シリーズのエンドポイントセキュリティ環境を利用可能になるという。

 最新のセキュリティポリシーの適用やログ収集は、クラウド環境で運用される秘文サーバーから実施されるため、ユーザー企業によるサーバー構築作業は不要。さらに、秘文サーバーの障害監視やOSの脆弱性対応、バックアップといった運用も日立ソリューションズが担当するので、システム管理者は秘文のログやセキュリティレポートを確認するだけでよく、エンドポイントセキュリティ環境の導入・運用にかかる業務を大幅に軽減できるとしている。

 また今回、秘文の更新プログラム配信が、Windows 10から導入された定期的な更新プログラム配信の仕組み「Windows as a Service(WaaS)」との統合に対応した。ユーザー企業がWindows Server Update Services(WSUS)を利用している場合は、秘文の更新プログラムをWSUSサーバーへ登録することで、Microsoft Updateとの統合可能になった。

 これによりエンドユーザーは、Windowsの新機能を含む「機能更新プログラム」が配信されるタイミングで、秘文の更新プロクラムも自動インストールできるようになるとのこと。

 なお、この機能は、従来提供している「秘文 Device Control」「秘文 Data Encryption」「秘文 Data Protection」の最新版でも提供される。

 秘文 Endpoint Protection Serviceの利用料金はクライアントPCの台数によって変わるが、例として、クライアントPCが100台までの場合は年間160万円(税別)、401~500台の場合では年間300万円(税別)。

 日立ソリューションズでは、中堅企業の製造業を中心に、幅広い業種の企業に対して販売を進める考えだ。