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TIS、財務諸表を基に企業分析レポートを1日で作成する「Finplus」を提供

2018年12月18日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

TISは2018年12月18日、財務諸表(BS、PL)データなどを基に「財務諸表分析」「株式分析」「経営分析」の結果を最短1日で提供する企業分析AIサービス「Finplus(フィンプラス)」を提供すると発表した。定額でサービスを利用する場合、1件当たり10万円で企業を分析できる。

 直近3カ年分の貸借対照表・損益計算書データを基に、「財務諸表分析」、「株式分析」、「経営分析」の3つの観点で対象企業を分析し、利用者が正確に内容を理解できるように、帳票形式で分析結果を提供する(図1)。クラウドサービスとして提供する。

図1:Finplusn概要(出典:TIS)図1:Finplusn概要(出典:TIS)
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 初回分析時は、クラウドにデータをアップロードした日の翌営業日を目途に、PDF形式で約50ページにおよぶ詳細な企業分析レポートを提供する。また、初回分析結果に対して割引率やFCFの値を変更するシミュレーションの依頼は、依頼後、即時に結果を確認できる。

 従来であれば、専門家に依頼して数日を要した企業分析が、最短1日で、また定額サービスを利用すれば1回あたり10万円の低コストで利用できる。

 分析結果は、全体感を示すエグゼクティブサマリーから始まり、「財務諸表分析」、「株式分析」、「経営分析」の3つの視点で、初期検討に必要な情報を提供する。また、分析や用語などに不慣れな人でも分析結果を確認できるように、分析アプローチの考え方や各種用語などについて解説するページも提供する。

 財務諸表分析では、財務諸表上の留意事項や今後の対応についての分析結果をフィードバックする。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の分析結果を図表出力するほか、全数百項目におよぶポイントレビューを実施し、確認が必要な事項にはコメントを出力する。

 株式分析では、インカムアプローチ、マーケットアプローチ、コストアプローチなどの一般的な分析手法を適用し、簡易的な株式分析をする。インカムアプローチ、マーケットアプローチそれぞれに感度分析結果を図表で出力する。

 経営分析では、収益性、効率性、安全性、流動性、生産性などの観点から経営分析を実施し、業種平均値との比較結果をフィードバックする。一般的な経営分析の経営指標に基づき、対象会社の分析結果をレーダーチャートなどで出力する。業種平均値との比較結果を帳票に出力し、指標ごとに確認ができる。

 Finplusは、TISとデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)と共同で提供する。TISの法人与信管理やレンディング(貸付・融資など)分野で蓄積した知識・ノウハウやスキルと、DTFAのファイナンシャルアドバイザリー(FA)事業で蓄積したノウハウを組み合わせた。

 都市銀行、地銀、信金などの金融機関や、事業会社で事業戦略を担う担当部門向けに提供する。「展開事業成長戦略としてM&Aの実施を検討している経営者」、「事業承継問題を扱う金融機関・会計士」、「事業会社での子会社管理や取引先管理の担当者」などが、スピーディーな企業分析を行えるようになる。

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