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Microsoftストアの Ubuntu 18.04 に Git環境を構築する(旧題:Bash on Ubuntu on Windows にGit環境を構築する)

Last updated at Posted at 2017-06-22

「Windows 10 April 2018 Update」の Ubuntu 18.04 環境に対応しました。

Ubuntu環境設定

OSのインストールと更新

これは沢山記事が出てますので紹介だけ。

参考資料)
Windows 10でLinuxプログラムを利用可能にするWSL(Windows Subsystem for Linux)をインストールする(バージョン1803対応版)

Gitも最新にしておきます。

sudo apt install git

端末アプリをインストール

標準コンソールの色使いが激しく見難いので、wslttyを入れます。
wsltty

この記事と現在の挙動が違っているようですが、
起動はスタートメニューの以下から行えば良いようです。
image.png

Git環境設定

ユーザ設定

$ git config --global user.name [名前]
$ git config --global user.email [メールアドレス]

Gitコマンド補完

デフォルトで設定済みです。
Gitコマンド、ブランチ名、git addではModified,Untrackedファイル名にタブ補完が効きます。

Gitステータスのコマンドライン常時表示

~/.bashrcに以下を書きます。

source /etc/bash_completion.d/git-prompt
export PS1='\[\033[32m\]\u@\h \[\033[33m\]\w\[\033[36m\]$(__git_ps1)\[\033[0m\]\n$ '
GIT_PS1_SHOWDIRTYSTATE=true
GIT_PS1_SHOWUNTRACKEDFILES=true
GIT_PS1_SHOWSTASHSTATE=true
GIT_PS1_SHOWUPSTREAM=auto

コマンドラインに、ブランチ名と編集状態やコミット状態が表示されます。

表示される記号の意味。

* :更新(Modified)ファイルが有る
% :新規(Untracked)ファイルが有る
+ :ステージングされた(git add)ファイルが有る
$ :git stashされたファイルが有る
# :コミットが無い(git init直後)

> :ローカルにコミットが有る(ローカルがリモートより進んでいる)
< :リモートにコミットが有る(ローカルがリモートより遅れている)
<>:ローカルとリモート両方にコミットが有る(マージが必要)

参考資料)
「Git補完をしらない」「git statusを1日100回は使う」そんなあなたに朗報【git-completionとgit-prompt】

日本語文字化け対策

日本語ファイル名がエスケープされて読めない文字列になってしまいますので、以下で回避します。

$ git config --global core.quotepath false

参考資料)
gitで日本語ファイル名を表示する方法

git log を見やすくする

~/.gitconfig に以下を追記します。

[alias]
    glog = log --pretty='format:%C(yellow)%h %C(green)%cd %C(reset)%s %C(red)%d %C(cyan)[%an]' --date=iso --all --graph
    plog = log --pretty='format:%C(yellow)%h %C(green)%cd %C(reset)%s %C(red)%d %C(cyan)[%an]' --date=iso

参考資料)
git logを見やすくしたい!

Gitのリポジトリを /mnt/c 以下に置く場合

Windowsアプリでも作業出来るようにしたい場合、/mnt/c/Users/username 以下にgit用の作業フォルダを作成します。
わざわざ cd /mnt/c/Users/username とするのも面倒なので、シンボリックリンクを張っておきます。

$ cd ~
$ ln -s "/mnt/c/Users/username" win
$ cd win; mkdir gitwork; cd gitwork
$ git init
$ git ...

別の方法として、homeディレクトリを /mnt/c/Users/username 以下に移してしまう手も有ります。
/etc/passwd のパスをいじります。

sudo vi /etc/passwd

ただ、GitHubアクセス等で秘密鍵を作るのであれば、/home/username のままの方がいいです。
(~/.sshに作成する秘密鍵のパーミッションが600じゃないとエラーになりますので)

パーミッションの変更を無視する設定

Windowsフォルダに作業フォルダを作成する場合、パーミッションに気を付ける必要が有ります。

Linux環境で作成してコミットしていたファイルを、Windows環境から再コミットするとパーミッションが書き換わって差分が出てしまうのです。
それを避ける為に、以下の設定をしておきます。(コミット時にパーミッションを無視します)

git config --global core.filemode false

参考資料)
(よく忘れるので)gitのパーミッション操作の復習

WinMergeをGitの差分・マージツールにする

WSLからWindowsアプリも起動出来るので、WinMergeも使えるようにしておきましょう。

参考資料)
WSL(Ubuntu 18.04)環境のgitでWinMergeを使う方法

GitHub 対応

pushする為のSSH keyを作成する

公開鍵・秘密鍵というやつです。

鍵を作成します。
既に ~/.ssh/id_rsa が有る場合は、-fオプションで別のファイル名を指定して下さい。
$ ssh-keygen -t rsa -C "メールアドレス"

秘密鍵のパーミッションを確認する

秘密鍵のid_rsaは、パーミッションが600じゃないとエラーになります。

$ ls -la ~/.ssh

id_rsaのパーミッションが、
-rw-------
となっていればOKです。

なっていなければ、以下を実行します。

$ chmod 600 ~/.ssh/id_rsa

GitHubに公開鍵を設定する

公開鍵をコピーします。

以下でクリップボードに公開鍵をコピーします。

$ cat ~/.ssh/id_rsa.pub | clip.exe

GitHubに登録します

GitHubサイトの右上、アカウントのSettingsから "SSH and GPG keys" を選択します。

右上の"New SSH key"を押し、
- Titleに自分が分かる名前
- keyにクリップボードから公開鍵をペースト
- "Add SSH key"を押す
で完了です。

接続確認

クライアントから以下コマンドを入力し、

$ ssh -T git@github.com

以下質問にyesで答えます。
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?

以下が表示されればOKです。

Hi [github登録ID] ! You've successfully authenticated, but GitHub does not provide shell access.

GitHubからクローンする場合

"Clone or download"ボタンからcloneする時に、"Use ssh"を選択しておき、
urlが git@ から始まるアドレスになっていることを確認します。

httpsだと、普通のパスワード認証になってしまい、pushする際に毎回IDとパスワードが聞かれてしまいます。

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